【ゴジラキングオブモンスターズ】が2019年5月31日から公開されています。映画を観て、めちゃくちゃ感動しました!今まで見たゴジラシリーズの中で1、2を争う内容でした。
何がそんなに感動したか2日ほど考え続けたのですが(笑)その原因は『音楽』でした! ゴジラのバックで流れる音楽に涙が出るほど感動しました。
今回はその【ゴジラキングオブモンスターズ】の映画音楽について感じたことと、その中でも特に『モスラのテーマ』について書いていきます。
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【ゴジラキングオブモンスターズ】映画音楽について
【ゴジラ・キングオブモンスターズ】の音楽担当は、ベアーマクレアリー氏です。
1979年2月17日生まれ。映画やドラマの音楽を数多く作曲されています。
「ウォーキング・デッド」や「アウトランダー」のテーマを作った人です。マーベルの「エージェント・オブ・シールド」の曲もベアーマクレアリー氏の作曲です。
2014年にリメイクされた前作の『ゴジラ(Godzilla)』は、アレクサンドル・デスプラ氏が作曲したオリジナルの音楽を使っていました。これについては映画内容に違和感なく見ることができました。
それが今回は、日本の初代ゴジラ映画から使われているあの超有名な音楽をアレンジしたものになっていたんですね。
ベアーマクレアリーは見事に「ゴジラのテーマ」を再現してくれました。
メインテーマ「Godzilla Main Title」は伊福部昭の「ゴジラのテーマ」から
【ゴジラ・キングオブモンスターズ】のメインテーマ曲は「Godzilla Main Title」です。
伊福部昭さんが作った「ゴジラのテーマ」をアレンジ、といってもほぼそのまんま使った感じになっていて、オープニングの「♪ダーン!ダ・ダ・ダ・ダ・ダーン!」というチューバ、バリトン、バストロンボーンなどの低くて重厚な音から再現。
「マジ!?」って叫びたくなるくらいの素晴らしいアレンジなんです!
もともとは「ゴジラのテーマ」ではなく、「自衛隊出動のテーマ」だったのは、もうどうでもいいのですが(汗)
とにかく鳥肌が立つくらいスゴイ音楽になっていました。
この曲がなかったら「ゴジラ」じゃないって言えますね(笑)
「ゴジラのテーマ」音符自体は「ドシラ ドシラ ドシラソラシドシラ レドシ レドシ レドシラシドレドシ レレドドシシラシ」と、下のソから次のレまでの5音、「ソラシドレ」しか使っていない単純なものなのですが、拍数が難しいんです。
いわゆる4拍子ではないんですね。4拍子と5拍子(4分の2拍子と4分の3拍子)が交互に出てきます。そこがパッと理解できない技なのでしょうね。
これをそのまま再現してくれたベアーマクレアリーさんに感謝です!
「Mothera’s Song」は古関裕而の「モスラのテーマ」
次にモスラの登場シーンで流れるテーマです。
「Mothra’s Song」と題して、古関裕而さんが1961年に作った「モスラのテーマ」を素晴らしいアレンジでリメイクされました。
原曲をさらに壮大なイメージで、しかもモスラの存在を「女王」に君臨させるような尊厳を持ったアレンジになっています。
この曲をバックにモスラが大きな羽を広げて登場するシーンは本当に鳥肌もので、涙も出てきました。「モスラ!」と叫びたくなりますよ(笑)
モスラが東洋の守り神であることを表現するように、笛の音が印象的です。そこにストリングスやホーンが加わって、またコーラスも神に捧げるようなイメージが伝わってきます。
この曲を聴くと、どうしても小さい双子を思い出して「モスラ~や、モスラ~」と口ずさんでしまうのは私だけでないはずです(笑)
エンディングテーマ「Godzilla feat. Serj Tankian」
エンディングテーマは1977年にブルー・オイスター・カルトが作った「ゴジラ」のカバーバージョンです。今回ベアーマクレアリーの名義でフューチャリング、サージ・タンキアンとクレジットされていました。
1998年公開の『GODZILLA』では使用されませんでしたが、今回ベアーマクレアリーがアレンジを加え、テーマの中に再現しています。
【ゴジラ・キングオブモンスターズ】楽曲に日本人も参加
映画の中で音楽を聴きながら、「ん?これ何?」って思っていたのですが、お祭りのお囃子のような、アフリカや南米の原住民の踊りのような、いや、お経じゃない? とあれこれ考えていたら、なんと、それは全部正解でした(笑)
この動画で正解を確認しました。
「おぉ~~~!そいや!」の掛け声、「ゴ・ジ・ラ!そりゃそりゃそりゃそりゃ~」との囃子声から始まって、太鼓やお囃子。しかも現役のお坊さんのお経まで! 日本の人が法被を着て楽曲に参加されているじゃないですか!
いやぁ、監督さんありがとうございます! そりゃね、鳥肌立つし、感動しますよ。
日本人の魂が呼び起こされる感じです!
これが2014年に公開された『ゴジラ(Godzilla)』で流れてなくてよかったかもしれないと思いました。【ゴジラ・キングオブモンスターズ】だからこそ、この楽曲が映えて活かされたような気がしてなりません。
あくまでも個人の感想です(汗)
「ゴジラのテーマ」が劇中に流れ、ゴジラやギドラが存分に戦った作品だからこそ、このテーマが意味のあるものになったのではと思いました。
まとめ
「ゴジラ」は我々日本人にとって、まさに「神」のような存在なんですね。登場したときは人間にとって「悪」だったかもしれないのですが、その登場には必ず何か意味がありました。人間に対して警鐘を鳴らしてくれたのがゴジラだったんです。
今回の【ゴジラ・キングオブモンスターズ】で音楽を通して本来の「ゴジラ」の意味を再確認することができました。
ゴジラは「王」であり「神」。モスラは「女王」であり「女神」。
これは永遠に語り継ぎたい物語と楽曲ですね。
1954年の初代ゴジラから『シン・ゴジラ』まで、そしてハリウッドで1988年に公開された『GODZILLA』と2014年の『Godzillaゴジラ』までの動画をもう一度見たい方は、こちらの記事を参考に無料でお得にご覧ください。
