韓国ドラマ【トッケビ】第4話「胸に刺さる剣」のストーリーネタバレです。
ドラマ内容をほぼそのまま書いています。ドラマのシーンを思い出しながらお読みください。
トッケビ第3話のあらすじ
900年前、時の王の怒りに触れて殺されてしまったキム・シンは、胸に大剣を刺したままトッケビとしてよみがえります。死ぬことを許されない体。その剣を抜くことができればキム・シンは永遠を生きる罰から解放されます。
その剣を抜くことができるのはトッケビの花嫁だけ…。
900年の時を経て、トッケビの花嫁と名乗るウンタクが現れました。
あるとき、ウンタクは叔母の策略によって借金取りに捕まってしまいます。ウンタクの危機を感じたキム・シンは、死神とともにウンタクを助けに行きます。トッケビの力と死神の力。2人のおかげでウンタクは危機一髪助けられます。
それからウンタクはキム・シンのことが気になって仕方がありません。キム・シンもまた、同じようにウンタクのことが頭から離れません。
ウンタクは本当にトッケビの花嫁なのか…。それを知りたいためにキム・シンはウンタクの事を調べます。
ある日、家を追い出されたウンタクがキム・シンのところに現れます。
キム・シンは、ウンタクに訊ねます。
「本当に見えるのか?」
「見えるわよ。剣が」
ウンタクは本当にトッケビの花嫁でした――
【ネタバレ】トッケビ第4話「胸に刺さる剣」
揺れる想い
「最初から剣が見えてた」
そう言って、胸の剣を指さすウンタク。
キム・シンから「トッケビの花嫁」と認められたウンタクは、「価値のある存在」となったことに喜びます。
今まで剣が見えることを黙っていたのは、キム・シンへの礼儀と、見えると言った後に何が起こるのかという不安、そしてキム・シンの経済力が分からなかったから。キム・シンはひとまず韓国に残ることにします。より遠くへ行く準備のために。
動揺するキム・シンは、ウンタクを家の外で待たせ、「トッケビの花嫁」がウンタクだったことを死神に報告します。
「死ぬために花嫁を捜していたんだろう、死ぬのがお前の望みじゃないのか」と死神。
「剣が見えて嬉しいか、それとも怖いのか?」
その言葉に、キム・シンは、やっと楽になれるという思いと、もう少し生きていたいという気持ちの狭間で揺れます。
叔母が姿を消し、行く当てのないウンタクは、家に住まわせてくれるようにキム・シンに懇願します。困ったキム・シンは500万ウォンの現金を渡そうとしますが、ウンタクは受け取りません。家の中を見て彼の経済力を確信したウンタクは、好みの妻になるから、ここで幸せな家庭を築こうと言い出します。
心の声で「おじさんはステキ」とキム・シンに語り掛けるウンタク。しかしキム・シンは、心の声が聞こえるというのはウソだと言います。
ウンタクは怒ります。
「心の声が聞こえるっていうから、カエデを眺める時もおじさんのことを考えないよう、自分に言い聞かせていたのに!」と。
彼女の反応に戸惑うキム・シン。
キム・シンは、ユ・シヌ会長にホテルのスイートルームを用意させます。
会長は丁重にウンタクをもてなし、「すべてはあの方に懸かっている」と、孫のドクファに、ウンタクの世話係として細やかな心配りをするように命じるのでした。
精神不安定になり、カエデの葉を見つめるキム・シンは、雨を降らせます。
登校時間に雨が降り、「私が嫌いならそう言えばいいのに」と怒るウンタクを、ドクファが高級車で学校まで送り届け、同級生たちは驚きます。
そこで初めてウンタクの名を知ったドクファ。キム・シンに依頼され調査した叔母のこと、トッケビの絵本、カエデの葉などが彼の中でつながっていきました。
キム・シンが与える罰と幸せ
叔母一家は、手に入れた金塊を宝石店で現金に換えようとしました。ところが、店主が警察に通報します。その金塊は、ニューヨークの銀行から消えたものだったのです。警察で取り調べを受ける3人。姪の名前を聞かれますが、ウンタクの名前も、住所も思い出せません。結局、盗みの罪を着せられることになったのでした。
ある老人男性が、病院で妻に見守られながら、静かに息を引き取りました。
キム・シンは死神に頼み、死者の茶房で彼を迎えます。老人は茶房の扉を開けた瞬間、少年の姿になりました。
キム・シンが昔パリで助けた、養父に虐げられていた少年でした。彼はその後、弁護士になり多くの人を助けました。奇跡をくれたキム・シンに恥じないよう、真面目に生きたのです。キム・シンは、奇跡を当たり前と思わず自分で人生を切り開いていった彼を、ずっと応援していたのでした。
そして彼は老人の姿へと戻り、キム・シンに見守られながら、天国への階段を上っていきました。
最初で最後の花嫁
始めはスイートルームではしゃいでいたものの、すぐに心細くなるウンタク。ずっと待ち続けた末、とうとうキム・シンを蝋燭で呼び出します。
花嫁だと言っても、剣が見えると言っても逃げる、とキム・シンを責めるウンタク。
「もう覚悟はできているから、何を言われても平気」という彼女に、キム・シンは「覚悟するのは私だ」と言い、ビールを飲み始めます。
その言葉の意味も、キム・シンの気持ちも、分からないウンタク。「心の準備が必要なら、私も手伝う」と迫る彼女を、キム・シンは夕食に誘うのでした。
コンビニで嬉しそうにお菓子を食べるウンタクと、ビール片手に見守るキム・シン。ビール2缶で酔ったキム・シンは、ご機嫌です。
帰り道、千鳥足のキム・シンを心配するウンタクですが、彼は送ると言い張ります。
歩きながら、話す2人。「何をして生きてきたの?」とウンタク。
「君を待ってた」とキム・シン。
「憂鬱な時は雨が降るなら、嬉しい時は?もしかして花が咲くとか?」
ウンタクは訊ねますが、キム・シンはそれを否定します。
「私は何人目の花嫁?」
「最初で最後だ」そう応えるキム・シンはどこか寂しそうでした。
そして、
「君にしかできない。この剣を抜けば、私は…」
「…ステキになれる」
キム・シンの瞳が悲しく笑いました。
「今日はただ君と笑っていたい」
そういうキム・シンに、何も知らないウンタクは、トッケビがほうきになるなら、ほうきが必要になる初雪の日に剣を抜こうと、無邪気に提案するのでした――。
次の日、学校へ向かうウンタクの目に入ったのは、季節外れの満開の桜でした。
どうやらキム・シンが嬉しいときには花が咲くようです。
カフェに入ったキム・シンとドクファ。ドクファが空席があるといって席に着きますが、そこには帽子をかぶって人には見えない状態の死神がいました。店内のテレビで、今日で最終回のドラマを見ていた死神。
昨夜の記憶が蘇ってきたキム・シンは、剣を抜く話をウンタクにしてしまったとうろたえ、「十分長生きしたじゃないか」と嬉しそうに言う死神に、八つ当たりするのでした。
キム・シンにそういう死神もまた、歩道橋で知り合ったサニーのことが気になって仕方がありませんでした。
見えない味方
教室で、会長からもらった名刺を見つめるウンタク。突然、同級生のスジンが名刺を取り上げます。
彼女は以前、担任教師に、ウンタクがタバコを持っていると嘘の告げ口をした子でした。
名刺が財閥のユ・シヌ会長のものと知り、妬んで問い詰めようとするスジンの手には、いつの間にかタバコが。無意識にタバコを口にするスジンは、周囲が驚く様子を見て、自分がタバコを持っていることに気づきます。
そこに担任がやってきました。スジンはタバコを否定するのですが、その口からは「火をちょうだい」という言葉が勝手に出てきました。激怒する担任に、これはウンタクから取り上げたものだと嘘をつくスジン。
そのとき後ろから「濡れ衣を着せるのはやめたら?」という声が。
ウンタクに助け船を出したのは、学級委員長でした。委員長の助けのおかげでスジンは職員室へ連れていかれてしまいました。
スジンにこっそりタバコを持たせたのは、教室に来ていた4人の幽霊たち。ウンタクはそっと感謝するのでした。
再びのカナダで
下校時間、ウンタクの周りには「いじめっ子に制裁を加えてやった」と喜ぶ4人の幽霊。車で迎えに来たキム・シンに怯え、幽霊たちは逃げていきました。
走る車中。お腹が空いたウンタクは、キム・シンが提案したステーキに大賛成します。
キム・シンは車を路肩に止め、ウンタクを車内で待たせ、先に車を降りました。そして助手席のドアを開けます。
ウンタクが降りた先は、カナダでした。
上品なステーキ店で、肉をほおばるウンタクに、キム・シンが胸の剣には何の絵が入っているかと尋ねます。見えていることを疑うのかと怒りながら、剣の柄に虎の絵、と正解を答えるウンタク。
逆にウンタクも質問します。胸の剣は誰が刺したのか。
最も信頼していた人だという答えに、つらい話だったのねと申し訳なさそうにウンタクは話を変えます。
キム・シンの年齢は939歳。長生きを羨ましいというウンタク。
「長生きしたいか?取り残されるだけだ」と寂しそうに答えるキム・シンに、おじさんがいるから淋しくないと答え、笑顔を見せるウンタクでした。
食後、公園を散歩するキム・シンとウンタク。
「大変な過去を背負っているのに、明るいのね」
「千年続く悲しみも、千年続く愛もない」
「私はあると思う。悲しい愛…」
トッケビの花嫁がイヤなら無理しなくていいと言うキム・シンに、他に女がいるのかと疑い、剣を抜こうとするウンタク。追いかけっこが始まります。
ウンタクに、トッケビなら金棒を出せばいいと言われたキム・シンは、噴水の水を剣に変えました。驚き称賛するウンタク、褒められて得意げなキム・シン。
水の掛け合いになり、キム・シンは能力を使って水を避けます。
おじさんは万能なのに、トッケビの花嫁は幽霊が見えるだけしか能力はないのかと、ウンタクは悲しそうにするのでした。
スミレのような少女
それからウンタクは「用事がある」と言い出します。待っている間これを読んでいてと、カバンから出した1冊の詩集。「悲しみを星に託す」というタイトルのその本には、付箋がたくさんついていて、ウンタクが読み込んでいるのが分かります。
ウンタクは以前行ったキム・シンのホテルへ移動し、ニコニコしながら、紙に何か書き始めました。そして、宛名のない真っ白な封筒に入れ、ホテル内のポストに投函したのでした。「届きますように」と祈りながら。
公園の椅子に腰かけ、本を読みながら、彼女を待つキム・シン。交差点の向こうで、戻ってきたウンタクが大きく手を振ります。
信号が変わり、横断歩道を渡り始めるウンタク。キム・シンは能力で、彼女の足並みに合わせ、舗装ペイントを赤色に変えます。まるでレッドカーペット。ウンタクが明るい笑顔を見せます。
―「愛の物理学」の章―
質量は体積に比例しない
スミレのような少女が、ヒラヒラと舞う少女が、大きな質量で僕を引っ張る
その瞬間、ニュートンのリンゴのように、僕は彼女のもとに落ちた
音を立てて、大きな音を立てて、心臓が振り子のように大きく揺れていた
初恋だった…
キム・シンは、900年前に剣を刺された自分が見ていた空を思いながら、躍動感あふれるキラキラした笑顔で横断歩道を渡り、自分のもとへ走ってくるウンタクを見つめ続けるのでした…。
※画像はドラマキャプチャをお借りしています。
【トッケビ】第4話の感想
泣けます…。ウンタクの無邪気なところがキム・シンの切なさと相まって泣けてきます。
キム・シンは剣を抜けば自らの命が終わることを告げることができないんですね。今までそれだけを望んできたけれど、ウンタクの姿を見ていると、もっと生きてウンタクと過ごしたいという想いが生まれてしまったんですね。
『初雪の日』はいつ訪れるのでしょうか。ずっと来なければいいのに、と思ってしまいます。そうすれば剣は抜かれなくてすむのに…。
このドラマのもう一つのみどころは、美しい風景だと思います。
韓国、カナダ、どちらもとてもキレイです。
四季折々の風景の中で、キム・シンが佇んでいるだけで絵になって泣けてきます。
第5話もキレイな風景を楽しみながら書いていきます!
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