韓国ドラマ【トッケビ】第8話「花嫁の証明」のあらすじです。ほぼストーリー内容そのままを書いています。
トッケビ第7話「初恋」あらすじ
ウンタクの初恋の相手が現れたことで、キム・シンは自分の気持ちに気が付きます。「トッケビの花嫁」というだけでなく、ウンタク自身のことが気になってしまうキム・シン。
一方、死神もサニーとの距離を縮めていきます。
あるとき偶然見たキム・シンの持つ肖像画を見て涙を流す死神。彼の前世と関係があるのでしょうか。
そして、とうとうウンタクはキム・シンの胸に刺さる剣に手を触れることができました。苦しむキム・シンのために剣を抜こうとします。
ところが、剣が動いた瞬間、キム・シンはウンタクを突き放してしまいました――。
トッケビ第8話「花嫁の証明」ネタバレ
事故の後始末
腕の中で気を失ったウンタクを連れ帰り、ベッドに横たえたキム・シン。目を覚ましたウンタクは、開口一番「おじさん、大丈夫?」と聞きます。
謝るキム・シンを逆に心配しながら「これで私がトッケビの花嫁だと証明できたよね?」と微笑むウンタク。彼女の顔を、涙ぐみながらいつまでも見つめるキム・シンでした。
掛け軸を渡すため居間でキム・シンを待っていたドクファ。スマホを見ると、“駐車場で車が爆発”というニュースが出ていました。そこにキム・シンがウンタクの部屋から出てきます。
「おじさんの仕業か」と尋ねるドクファに、訳も言わず、早く手を打つようにとだけ告げるのでした。
ドクファは会長とその秘書に連絡しますが、相手にされません。しかたなく死神に一緒に来てとお願いします。
実は、秘書の方でも動いていて、チョヌ財閥関連の広告を盾に、拡散する前に全サイトの車両爆発動画を削除するよう要請を出していました。
事故現場に来たドクファと死神。ドクファは車などの被害者を一列に並べ、お金を渡していきます。
死神は、恐ろしい光景を目にした者たちの行列担当です。車が大破したのは突風のせいだと、記憶を次々と塗り替えていきます。
最後に、駐車場の監視システムのデータを消して、任務完了しました。
結局、キム・シンがトッケビの力で大破させた車は30台にも上っていました。
家で精神安定剤を飲んでいたキム・シンは、後処理が大変だったとドクファに叱られ、2人にお礼を言います。死神は、この貸しは後日返してもらう、というのでした。
それぞれが想う人
「もう家の心配は要らない。私、トッケビの花嫁に確定したの」
ベッドで休むウンタクは、キム・シンに買ってもらったトッケビ人形“ソバ君”を嬉しそうに抱きしめます。
何かが割れる音に気付いたウンタクが部屋を出ると、キム・シンが床に倒れていました。割れた皿を掃除していた死神は、あとをウンタクに任せ、その場を離れます。
後片付けを終えた死神は、キム・シンの部屋のドアが開いていることに気づきました。机の上にあった女性の肖像画を手に取り「一体あなたは何者なんですか?」と呟きます。
その頃サニーは、店の前を通る人を数えながら、いつ来るとも分からない死神を待ち続けていました。
ウンタクは床で眠るキム・シンに毛布を掛け、自分も隣に寝そべります。体調を心配しつつ寝顔を見つめていると、キム・シンが目を覚まして言いました。
「初恋とは痛いものだな」
「いつも、とても、かわいい」ウンタクの顔を見つめて呟くキム・シン。
相手が自分だとは思っていないウンタクは、「初恋の人を想う夫なんてかわいくない。花嫁は私なのに」とすねますが、再び眠ったキム・シンの寝顔に優しい気持ちになるのでした。
ハンバーガー店で、ドクファに食事をおごるウンタク。その見返りは、キム・シンの手帳にあった文章の解読を手伝ってもらうことです。
“おじさんの初恋に関する内偵調査”と言われて手帳を渡されたドクファは、文章を見て真剣な顔になります。
ドクファは言いました。「恋文だ。悲しい愛の告白だよ」
「そして百年後のある日、適度な天気のある日…」ドクファが読み上げます。
それが初恋の女性にあてたものだと思い、悲しくなったウンタクは、遮るように手帳を奪いました。
死神とトッケビとウンタクの力
ドクファから掛け軸を受け取り、死神が絵を見て泣いていたことを聞いたキム・シンは、死神に涙の理由を尋ねます。
死神は、多分その絵を見てすごく感動したからだ、と答えました。そしてその女性に見覚えがある気がする、と話します。
キム・シンの妹だと聞いた死神は、前世の記憶はないから担当した死者の1人かも知れないと話し、「とにかく悲しかった。胸も痛かった」と言うのでした。
死神と後輩が街で休憩しています。後輩が“長安洞のキム使者”の話を始めました。
彼は妻の生まれ変わりだった死者を“処理漏れ”にして、2人で逃げたというのです。死神に前世の記憶が戻ることがあるのか、みんな不安になっていると、後輩は話します。
前世で大罪を犯すと死神になる―自分は一体何をしたのだろう、と。
死神は、記憶を蘇らせるのは神のどんな意思なのか、話に興味を持ちました。
その後、手をつないで楽し気に歩く小さな少女と母親の後ろをついていった死神は、死者の茶房で母親の望みどおり“天国”という名のお茶を差し出すのでした。
キム・シンがある家の戸を叩き始めました。返答はなく、何度も戸を叩くキム・シンに、偶然通りかかったウンタクが声を掛けます。
その時、家から男性が現れ、部屋の中には首を吊るための縄と椅子がありました。キム・シンはトッケビの力で、縄を燃やします。
驚く男性を残して2人が立ち去った直後、彼のもとに少女が走ってきました。少女は赤い服の女の助けで、父を捜し当てたのです。男性はキム・シンに自殺を食い止められ、離れ離れになっていた娘を抱きしめることができたのでした。
ウンタクにかっこいいと褒められたキム・シンは、彼を助けたのは娘だと言いながらも誇らしげです。
でもそのあとまたケンカになって、ウンタクは「残念だけど、初恋は実らないものよ」と言って去っていきます。
キム・シンは「初恋は実らないだと?それじゃ困る」と呟くのでした。
ウンタクは図書館でひとりの女生徒と話しています。ウンタクのうなじのアザがずいぶん薄くなっているのを見た彼女は、何か考え込みました。
鏡の前を通ると、映ったのはウンタク、そして血まみれの彼女でした。彼女は卒業式に向かう途中で事故に遭い亡くなった幽霊だったのです。
ウンタクは彼女に尋ねます。「他の幽霊はみんな私に頼み事をするのに、あなたはしないの?」
じゃあ花を持って会いに来て、と幽霊は言います。「私は坡州(パジュ)にいる」
分かったと答えるウンタクに、彼女は「待ってるね」と寂し気な笑顔を見せました。
ウンタクがチキン店でバイトをしていると死神が入ってきました。なぜここに?とお互いに驚く2人。
その後数日間、キム・シンの夜ご飯は、死神が毎日買ってくるチキンでした。そんな死神にウンタクがとうとう尋ねます。「なぜ毎日店に来るの?社長を狙ってる?」
死神は、ただ顔が見たいだけだと答えました。
下校するウンタクに、以前いじめっ子から助けてくれた学級委員長が声を掛けました。彼女は言います。幽霊に受験結果は教えてもらってないの?と。ウンタクが幽霊と話せることに気づいていたのです。3年間同じクラスだったけどやっと話せた、明日の面接頑張ってと言ってくれる委員長でした。
起こるはずだった事故
大学受験の面接の日。バス停に着いたウンタクをキム・シンが待っていました。
家に忘れてきた大切なマフラーをキム・シンに巻いてもらったウンタクは、ご機嫌でバスに乗り込みます。
そのとき、キム・シンの後ろで「泥棒よ」という女性の叫び声が聞こえました。
振り向くと、ひったくりの男が自転車でこちらに向かってきています。それは以前ウンタクの受験の日にぶつかった男。キム・シンにまた彼の未来が見えました。
自転車で歩道を猛スピードで逃げる男は、靴下売りのワゴンにぶつかり転倒します。
彼が転げ出た先は往来の多い交差点。走ってきたタクシーに衝突し、彼は血まみれで倒れました。それを避けようとした後続車が次々とぶつかっていきます。やがてやってきたバスも巻き込まれて横転し、乗客は皆、重傷を負っていました。
壊れた時計が指していた時間は8時37分―。
一瞬のうちに未来を見たキム・シンは、ウンタクが乗り込んだバスの乗客の顔を確認します。彼らは、先ほど見た未来で重傷を負っていた人たちでした。
現在8時20分。バスの中からウンタクが手を振っています。
「なぜだ」キム・シンは焦ります。事故に遭った乗客の中に、ウンタクの姿はなかったのです。混乱するキム・シンをよそ目に、バスは走り出しました。
キム・シンは扉を通って、靴下売りの男性のもとに行きました。オープン準備の男性に、靴下をすべて買うから今日はもう店じまいするように言います。この時点で8時30分。
店をどかせたキム・シンは、走ってきたひったくりの自転車を蹴飛ばしました。
事故が起こるはずだった場所の手前で転倒するひったくりの男。男は怒って、キム・シンにナイフを向けます。キム・シンは、多くの罪を重ね人を不幸にしてきた男の指の骨を、手も触れずに折ってしまいます。
痛みに苦しむ男の横を、ウンタクの乗ったバスが通り過ぎていきました。
死神たちが仕事に備えて勢ぞろいしているバス停に、この後事故に遭う予定のバスが停まりました。
乗っていたウンタクは、死神を見つけて笑顔で手を振ります。慌てた死神が仲間に確かめると、乗客の数が名簿より1人多いことが判明します。
「事故は起きない。無駄足だ」死神が言った時、バスが出発しました。通りの向こうに立っていたキム・シンと目を合わせる死神。
死神の言葉どおり、バスは何事もなく走っていきます。後輩は「これが処理漏れなんですね。奇跡だ」と呟き、同僚は仕事が増えたと怒るのでした。
本当の気持ち
死者の茶房で話すキム・シンと死神。なぜ関与したと怒る死神に、キム・シンは「ウンタクを守るために、全人類の生死に関与してもいいんだぞ」と言い放ちます。
トッケビの花嫁のおかげで“処理漏れ”が増え、俺たち死神は残業に追われる。やっぱり無に帰したらどうだ。
死神が言うと、キム・シンは寂し気に“無に帰する”とはなんだろう、塵や風になり飛んでいくのだろうかと話します。
剣を引き抜きそうになったウンタクを殺しかけたと聞いた死神は、彼女に本当のことを打ち明けるよう勧めますが、キム・シンはあと80年くらいは隠しておきたいと言います。
可能だろうか。ダメかな。いつになく真摯なキム・シンに、かける言葉が見つからない死神でした。
ウンタクは、剣を抜くためにダンベルで腕の筋肉を鍛えていました。キム・シンは悲しそうに、無理するなと言います。
そこに蝶が現れました。神の化身と思ったキム・シンは、ウンタクに席を外させ、蝶に必死に訴え始めます。でも、それはただの蝶でした。
隠れて見ていたウンタクにキム・シンは「気に入らない。君に恋をして、私は愚か者になった」と言って立ち去ります。
思わぬ愛の告白をされたウンタクは、ひとり嬉しさをかみしめました。
2人の名前
閉店後のチキン店では、サニーはいつものように通行人を数えながら死神を待っていました。50人まで数えた時、死神が現れます。
久しぶりの再会に喜ぶサニーは「私のことも教えるから、正直に答えて」と話しかけます。私の本当の名前は、キム・ソン。占い師に名付けられた、因縁がありそうだから本名は気に入らない、と。「ウビンさん、あなたの本名は?」―。
同時刻、寺に来ていたキム・シンは妹の名前を筆でしたためていました。
“キム・ソン”
そして、もう一人の名前も書き始めます。
高麗時代の王宮。キム・シンの前に剣が置かれました。王命に従い辺境で敵を倒してきた彼に、嫉妬に狂った王が告げます。
怒りと憂いを込めて剣を授ける。戦場で華々しく死んだと知らせをよこせ。王命だ。
悔しさを思い出しながら、キム・シンは王の名“ワン・ヨ”と書きます。
その時、死神の胸が痛みだしました。心配するサニーは彼に触れようとしますが、触れると前世が見えてしまう死神はその手を払います。そしてサニーの瞳を見つめ、今日会った記憶を消してしまうのでした。
ドクファは祖父から聞かされます。キム・シンが毎年、灯篭を飛ばしていること。それは彼が長い間負い目を感じてきた人達のためだということ。そして胸の剣は彼が存在する理由であり、滅びるための糸口だということ。
灯篭を飛ばすキム・シン。キム・ソンとワン・ヨ、2人の名前を乗せた灯篭は、高く空へ舞い上がっていきました。
叶わぬ願い
私の“生”であり、“死”である君に、私は恋をしている
だから何も言わずに、天に許しを請うてみる
“どうかあと100年だけ、気づかないでくれ”と――
ウンタクを想い、本屋に佇むキム・シン。
本屋の前を通ったウンタクを追って、キム・シンが店を出ようとした時、周囲の本棚が迫ってきました。身動きが取れなくなったキム・シンの前に、赤い服の女―産神―が現れます。
彼女は言いました。「剣を抜きなさい」早く抜いて無に帰すべきだ、と。
いきなり“死ね”と言われても納得できないキム・シンに、彼女は衝撃の事実を突きつけます。「無に帰さないと、あの子が死ぬわ」。
ウンタクは死神に尋ねていました。
「トッケビさんの胸にある剣を私が抜いたら、実際はどうなるんですか?」
死んで、この世から永遠に消える―。
真実を知ってしまったウンタクは、悲しみに震え、はらはらと涙を流します。
産神は続けます。キム・シンに命を助けられたことで、ウンタクは剣を抜く運命になった。その役割を果たさないと存在価値はなくなり、死の危険が彼女に迫る、と。
追い打ちをかけるように産神は言いました。
「死の危険は今後ますます増え、より残酷になる」。
―そして百年後のある日、適度な天気のある日、初恋だったと君に告げたい
天に許しを請うてみる――
キム・シンはその願いが叶わないことを知り、涙を流すのでした。
※画像はドラマキャプチャをお借りしています。
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トッケビ第8話「花嫁の証明」感想
いやぁ、切ない・・・(涙)ウンタクはトッケビの剣を抜けることを喜ぶのですが、それがキム・シンにとって死を意味するもの。
やっと自分を受け入れてくれる人に出会ったのに…。
ウンタクもとうとう本当のことを知ってしまいます。トッケビが無に帰してしまう。それを知ったウンタクはどうするのか。気になりますね。
そして、高麗時代の王とキム・シンの妹。この2人が死神とサニーの運命を握るカギであることも分かってきました。
9話の展開がとても楽しみですね。
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