韓国ドラマ【トッケビ】第6話「トッケビと死神の悩み」ストーリーのネタバレです。
ドラマの内容をほぼそのまま書いています。シーンを思い出しながら読んでください。
トッケビ第5話のあらすじ
カナダからの帰り道、自分の気持ちに少し気づいたキム・シンは、ウンタクに剣を抜いてもらって命を終えたほうがいいと思います。しかし、その反面、ウンタクの笑顔をずっと見ていたい気持ちも…。
一方、ようやく再会できた死神とサニー。カフェでお茶をすることになりました。サニーから「名前は?」と聞かれ、自分は生きてもいないし、名前もないことに今さらながら気持ちが沈んでしまいます。
キム・シンは、いつ命を終えてもいいようにと、ウンタクを自宅に招き、一緒に暮らすことにしました。新しい生活にうかれるウンタクですが、それは早く剣を抜いてほしいという意味とお持ってしまいます。剣を抜いてしまうと居場所がなくなると思ったウンタクは、わざとキム・シンを避けてしまいます。
お互いの誤解からすれ違ってしまったキム・シンとウンタク。仲直りの印にカナダのレストランへ行くことに。
そこでキム・シンは10年後のウンタクの姿を見てしまい――。
【ネタバレ】トッケビ第6話「トッケビと死神の悩み」
神様に愛されてる
カナダのレストランで、キム・シンが垣間見た10年後のウンタク。幸せそうに笑うウンタクの胸には、金色のネックレスが輝いていました。
部屋に戻ったウンタクは、レストランで、自分を見つめながら涙を流していたキム・シンのことが気になっていました。涙の理由が分からず戸惑うウンタクは、キム・シンと向き合います。
キム・シンは言いました。剣を抜いてくれ。選択できるという考えを、もう捨てたいから。
パソコンで「キム・シン」を検索しても、まるで誰かが消したように情報がほとんどなかったことで、まだ何か秘密があるのではないかと思っていたウンタク。
彼女は、抱いていた疑問をキム・シンにぶつけます。
剣が抜けないのは、おじさんが歴史から消された悪人だったからなのか、剣が罰だとしたら抜いてあげることはできない、と。
キム・シンの脳裏に、王の命に従って戦い続け、王に裏切られて謀反の罪を着せられた過去が蘇ります。
「王の前に一歩進むたび、殺された罪なき者たち。私の罪は許されず、だから今、罰を受けている。だけど、その罰も、900年も受けたら十分だろう。」
そう答えるキム・シン。
ウンタクは涙を流しながら語り掛けます。「罰じゃない」。
「おじさんが本当に悪い人なら、神様はトッケビだけ作り、トッケビの剣を抜ける花嫁なんか作らなかった」
キム・シンの目から大粒の涙がこぼれ、ウンタクはそっと手でぬぐいます。
「どんな存在だったとしても、おじさんは神様にちゃんと愛されてる」
ウンタクの言葉が、キム・シンを優しく包みました。
キム・シンが言います。「では剣を抜いて、ステキにしてくれるか?」
ウンタクは、涙を流しながら言いました。「900年もの間ずっと罰だと思って生きてきたの? 早く剣を抜きたかったでしょ。気の毒な人。だけど、ステキな人になりたいなら、努力をするべきよ。」
ウンタクの思いがけない言葉に、キム・シンはあっけに取られます。最後には、結局、口論になってしまう2人でした。
ウンタクがバイトに出かけた後、キム・シンは、一緒に泣いてくれるのに、剣を抜かないウンタクのことを考えていました。
彼女の思考回路の複雑さに混乱するキム・シン。自分の亡きあと、「代表」と呼びかけた人物に惹かれているウンタクを思い出し、ひとり怒り出すのでした。
いろんなものが無い
サニーは女友達と、死神とドクファの2対2で、カフェで会っていました。
自己紹介を始めたドクファが、名刺を女性陣に差し出します。サニーに改めて名前を聞かれ、今日は堂々と、ウンタクに教えられた「キム・ウビン」を名乗れた死神でしたが、次に、持っていない名刺を求められてしまいます。
その時、スマホでドクファを検索していた女友達が声をあげます。彼が財閥の後継者と知ったからです。急にドクファをちやほやし始めた女性陣。サニーは、死神に嫉妬させたかったのです。
それに気づかず、怒ってしまった死神は、ドクファと女友達に暗示をかけ、先に帰らせてしまいます。そしてサニーにも、今言ったことを忘れるよう、暗示をかけるのでした。
死神はサニーに、出会いのきっかけとなった緑色の指輪を渡します。
「買ったのはウビンさんだから」と断るサニーでしたが、「似合うはず」と死神に言われ、にこやかに受け取りました。
直後、サニーが、ドクファの電話番号を尋ねます。名刺は女友達が持って帰ったのです。
チョヌ財閥の御曹司が、自分の店が入ったビルのオーナーであり、彼に色々言いたいことがあるから、というサニー。
死神からスマホを渡されたサニーは、その連絡帳の中に“トッケビ”、“トッケビの花嫁”とあるのを見つけ、「トッケビの夫婦と知り合いなの?」と尋ねます。
死神は、「本当に変な人ね」と言いながら朗らかに笑うサニーを見つめるのでした。
キム・シンが精神安定薬を飲んでいるところに、死神がやってきて隣の椅子に座りました。
死神はお酒を飲みながら、「今日は名刺がなかった」と嘆きます。
キム・シンは、ウンタクに言ったひどい言葉の数々を思い出していました。
「おまけで得た人生に感謝して暮らせ」
「死ぬという手もある」
「必要なら愛す。アイシテル。」
自分の口から出た言葉が自分に返ってきたと、苦しい思いのキム・シン。
「死んで当然か」と嘆くキム・シンに「当然の死などない」と言う死神。
死神は、「嫌われるか好かれるか、どっちかにしろ」とアドバイスして、泣きたいなら胸を貸すと手を広げるのですが、大剣を振りかざしそれを拒否するキム・シンでした。
幽霊の頼みと守護神
チキン店。サニーは、はめた指輪を、愛おしそうに眺めています。
歩道橋の彼からもらったと聞いたバイト中のウンタクは、「ずいぶん古そうな指輪ですね」と不思議そうに言うのでした。
店にいたおばあさん幽霊が、ウンタクに声を掛けます。
「子供のことが心配で仕方がない。今週の宝くじの当選番号を、トッケビに聞いておくれ」
ウンタクは無視しようとしますが、あんたもその宝くじを買えばいいと言われ、話に乗ります。
家に帰ったウンタクは、キム・シンを褒めて、宝くじの当選番号を聞き出そうとします。
番号が分かったら剣を抜く時間ができそうと言われ、キム・シンは教えるのでした。
ウンタクから番号を聞いた幽霊は、子供の夢枕に立って伝えるため急いで立ち去ります。
ウンタクもコンビニに宝くじを買いに行きます。
しかし、コンビニの店員に法律で決まっているから未成年は買えないと断られました。
諦めきれないウンタクは変装したり、懇願したりして、何とか買おうとしますが、店員に追い出されてしまいます。
ウンタクが幽霊に当選番号を教えたところから、ずっと彼女の様子を見ていたキム・シンが声を掛けます。宝くじを買おうとしていたことが知られ、バツが悪いウンタク。
キム・シンから、幽霊の子どもも、寝ずに仕事をしていたために宝くじを買えなかったと聞いたウンタクはがっかりします。
しかし、キム・シンの話には続きがありました。
当選金はキャリーオーバーとなり、正直で善良な夫婦の夢に守護神が出てくるだろう、と。
来週、幽霊の子供夫婦が幸運を受け取る、と知ったウンタクは嬉しそうです。
コンビニ店内のテレビでは、キム・シンが言ったとおりの当選番号が発表されていました。
ウンタクは、キム・シンの話を幽霊に伝えます。「本当にありがとう」と喜ぶ幽霊。
思い残すことがなくなって、これでやっとあちらの世界に行けるのです。
幽霊は「あんたもトッケビと幸せに暮らすんだよ」とウンタクに言葉をかけるのでした。
リビングで、ウンタクが、死神に言いました。
「トッケビさんの剣を抜きます」
おじさんにステキな守護神になってもらいたいから、とウンタクは明るく無邪気に言いました。
死神は慌てた様子で、存在価値がなくなったら追い出されるぞと言いますが、ウンタクは、この家に来てから毎日幸せだから、恩返しをしたいのだと返します。
「死神さんが私の味方なら、剣を抜くのはいいことのはず」
そう言われた死神は、困ってしまうのでした。
生と死
ある日、横断歩道で黒い帽子を被った死神が立っていました。信号は赤。道路の向こうには目の不自由な男性が白い杖を持って立っています。
一方、ある病院では赤い服の女が病室に入ります。そこには瀕死の少年が。女が少年の額に手を当てて「元気になるのよ」と言うと、なんと少年の呼吸は正常に戻るのでした。
死神の部屋にはいろんな人がやってきます。中には天国へ行けない人も…。
横断歩道で待っていた目の不自由な男性が扉を開けると、そこに彼の大切な犬が待っていました。男性はとても嬉しそうに天国の階段を昇っていきました。
死神は歩道橋で、向こうから歩いてくるサニーに気づきます。突然の偶然に慌てた死神は、帽子をかぶって姿を見えなくしました。
サニーは死神の目の前で立ち止まり、電話に出ない死神に対して独り言を言い始めます。
「一体、何者なのよ」と呟くサニーに、死神は涙ぐみます。
「私をこんなに夢中にさせて苦しめるなんて」
腹が立ってきたサニーは、死神に電話を掛け始めました。すると、誰もいないはずなのに、すぐそばから音だけが聞こえてきます。
携帯の着信音が鳴ってしまい焦る死神。後ろにこけそうになったサニーは、見えない何かに助けられます。サニーは怖くなり、走って逃げていってしまうのでした。
キム・シンは、ウンタクの帰りを待ち伏せていました。
勉強しながらこちらに向かう彼女の姿を見つめ続けます。
“生”であり“死”である君が、淡々と歩いてくる
ならば私は、こう言わねばなるまい
“悲しくはない” “もう十分生きた” “これでいいのだ”と――
ウンタクがキム・シンに気づき、並んで歩き出した2人。ウンタクは、誰かの守護神になるときの基準を尋ねます。
気分次第、と答えるキム・シン。子供を助けることが多いのは、絶望した彼に手を差し伸べてくれたのが子供だったから。
ウンタクの母を救ったのは、母親が助けを求めたのは自分のためでなく、お腹の子のためだったから。
「母の祈りに応えてくれたのが、おじさんでよかった」
奇跡みたい、と涙を流すウンタクの頭を、優しくなでるキム・シン。
でも、なでるというよりは押しているといったほうがいい彼の手つきに、ウンタクは
「こうやってなでるものなの」とキム・シンの頭をなで始めました。
そんなウンタクに見とれてしまったキム・シン。ハッと我に返り「憎たらしい」と照れ隠しを言って、歩き出すのでした。
家に帰ると、キム・シンが飾った大きなクリスマスツリーがありました。
ツリーの前で、ウンタクはキム・シンに言います。
「おじさんをステキにすると決めた」
思い立ったが吉日、と言って、今すぐ剣を抜こうとするウンタク。突然の展開に、キム・シンは電話を受けるふりをして逃げるのでした。
死神の思いやり
死者の茶房にいた死神のところに、キム・シンがやってきます。
「剣を抜いてくれるそうだ」と話すキム・シン。
「抜くとどうなるか、知らないんだろ?」死神が確認します。
「言えてない」
自分のことを好いているウンタクを、また突き放すのか、ウンタクのために悩むキム・シン。私の命を絶てる唯一の子が、私に生きようとさせる…。
「お前は、あの子なしでも生きていた」死神から言われますが、ウンタクと出会う前の自分を、もう思い出せないキム・シンでした。
ウンタクが帰宅した時も、食事中も、無言のキム・シン。
心配するウンタクに、死神が「女とは目を合わせるなと言ったんだ」と気を遣います。
ウンタクが死神に尋ねます。
最初に会ったのが9歳の時で、再会したのが19歳。どうやって捜し出したのか、と。
9、19、29。完全な数字になる直前は危険なのだ、と死神が答えます。
さらに心の声でウンタクに話し続けます。
君は29歳のとき、再び死神と出会う。俺とは限らない。“処理漏れ”の運命だ。
頑張って生き延びろ、と。
しかし、ウンタクには、その声は聞こえないのでした。
決心
ウンタクは、何を怒っているのか、とキム・シンに聞きます。
キム・シンは「君こそ、何の資格があって私を困らせ、戸惑わせる」と逆に問うのです。
「あの日、剣を抜けばよかったのに」と。
抜くと言ってもおじさんが避ける、初雪を待ってるのかと思った、と返すウンタク。
「忙しい私を、いつまで待たせる気?」
「明日だ」とキム・シンは答えます。天気がいいから、今日はイヤだ、と。
君と散歩したい、というキム・シンに戸惑うウンタクでした。
次の日も「明日だ」と言います。今日は天気が悪いから、君を迎えに行く。
その次の日も「明日だ」。もう1日だけ、あと1日だけ―。
キム・シンは、ユ・シヌ会長に、妹の肖像画の巻物を渡していました。
「この絵は燃やしてくれ。うら若き私の花嫁をよろしく頼む」と最後の願いと共に。
ドクファには、これまでの褒美として、念願のクレジットカードを。
死神には、家の権利証を。
「私が消えたら、あの子のアザも消える。そうしたら、あの子の記憶を消してくれ。自分を責めないよう」。
キム・シンが携帯で頼む声は外出していた死神には、あまり聞こえていないようでした。
最近の優しいキム・シンのことを考えていたウンタクの前に、キム・シンが現れました。
キム・シンの手のひらに、ウンタクが指で何か書き始め、この漢字は何と読むのか、と聞きます。
キム・シンが“聴く”だと答えると、ウンタクは、おやすみと去っていきました。
その姿を見つめるキム・シンの手には、ウンタクの温もりが残っていました。
部屋に戻ったウンタクは、キム・シンの部屋で見つけた、手帳に書いてあった漢文の解読にかかります。でも、全然わかりません。ここにヒントがあるはずなのに、と頭を抱えます。
その時、誰かが部屋をノックします。キム・シンでした。
バッグ、500万ウォン、香水。プレゼントを渡した後、キム・シンが言いました。
「今、剣を」。
5分待ってくれるようにウンタクは言い、ひとつ質問します。
これらのプレゼントのどれかに、愛はあるか、と。
「…いいや」キム・シンは悲しい嘘をつくのでした。
初雪
2人が扉を通ると、ソバ畑に出ました。ステキな場所、とウンタクははしゃぎます。
ウンタクがキム・シンから最初にもらったソバの花も、ここで摘んだものでした。
花言葉は“恋人”。2人とも、覚えている思い出です。
「おじさんにとって、ここは特別な場所なのね」とウンタクが言うと、
「ここで始まり、ここで終わる」と静かに答えたキム・シン。
「では頼む」そういったキム・シンに、ウンタクは1冊のノートを取り出します。
それは、ウンタクが書いた誓約書。
チ・ウンタクを甲
キム・シンを乙とする
乙は毎年、初雪の日に、甲の呼び出しに応じること
甲が待っている――
キム・シンは、ウンタクから渡されたペンでサインしました。成立した誓約書を見て、ウンタクは嬉しそうにします。
その時、早い初雪が降り出しました。思い出を作りたくなったキム・シンが降らせたものでした。
「じゃあ、ステキにしてあげる」とウンタクははりきります。
最後に言葉は?とウンタクに聞かれたキム・シンは、
「君と過ごした時間はまぶしかった。天気がいい日も、天気が悪い日も、適度な日も、どの日もよかった」
まっすぐウンタクを見つめて、言うのでした。
「何が起こっても、君は悪くない」
「おじさん、まさか… ほうきに変わるの?」
不安に思いながらも、ウンタクは剣に手を伸ばします。静かに目を閉じるキム・シン。
しかしウンタクの手は、剣をすり抜けて、つかめません。何度やっても、結果は同じ。
呆然とするキム・シンに、ウンタクは言いました。
「何が必要か分かった。呪われた王子と同じなのよ」
次の瞬間、ウンタクはキム・シンの胸ぐらをつかんで、口づけをしたのでした――。
※画像はドラマキャプチャをお借りしています。
【トッケビ】第6話の感想
今回は始まってすぐのところから泣けてしまいました。キム・シンの辛い想いが胸にグッときてしまって…。悲しすぎますよね。
ずっと命を終えることを願ってきたのに、自分の命を絶つことができるウンタクを見ていると生きたいと思ってしまう。ウンタクをずっと見ていたいと思ってしまう…。
本当に“罰”なんだと思いました(悲)
死神もまた、自分の名前がないこと、人間ではないことで悩みます。人間でないのに人間を好きになってしまったことで辛い想いをしてしまいます。
神を探すのですが、見つからない…。
剣は抜くことができませんでした。これからどう展開していくのかとっても楽しみです。
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